狭小住宅における住宅FCとは

目次

ここでは、狭小住宅が注目を集めている背景、狭小住宅のメリット・デメリット、狭小住宅に対応している住宅FCについて解説しています。

狭小住宅が注目されている背景

現在のところ、狭小住宅に明確な定義はありません。一般的には、15坪前後の土地に建てられた住宅を指します。近年になり狭小住宅が注目を集めています。背景として考えられるのが、全国的に土地の価格が上昇していることです。国土交通省が発表している「令和5年地価公示」によると、住宅地における変動率(標準値における価格の変動率の単純平均)は次のようになっています。

【令和5年の地価変動率】

  • 東京圏:2.1
  • 大阪圏:0.7
  • 名古屋圏:2.3
  • 地方圏(地方4市):8.6
  • 地方圏(その他):0.4
  • 全国平均:1.4

参照元:(pdf)国土交通省
(https://www.mlit.go.jp/tochi_fudousan_kensetsugyo/content/001587410.pdf)

物価上昇の影響で建築価格も割高になっています。以上を背景として、コストを抑えやすい狭小住宅が注目を集めているのです。

顧客から見た狭小住宅を購入するメリット

コストを抑えられる

代表的なメリットは、コストを抑えやすいことです。土地が狭いため、土地代や登記費用、申請費用などを抑えられます。必然的に床面積も狭くなるため、入居してからかかるランニングコストも抑えやすい傾向があります。例えば、同じ地域の一般的な住宅よりも固定資産税を抑えられるでしょう。狭小住宅は、コスト面で優れた住宅と考えられます。

立地条件の良いエリアに住める

駅前など、立地条件の良い物件を見つけやすい点も狭小住宅の魅力です。条件の良いエリアであっても、狭小地であれば残っている可能性があります。また、使い勝手が悪いため、価格も抑えられている傾向があります。立地条件を重視して、狭小住宅を選ぶ顧客は少なくありません。

顧客から見た狭小住宅を購入するデメリット

建築価格が高くなりやすい

狭小住宅は、建築価格が割高になりやすいと考えられています。床面積を増やすため、3階建てにするなどの対処を求められるためです。また、建設車両を横付けできないなど、狭小地特有の事情で建築価格が高くなってしまうこともあります。

生活動線が悪くなりやすい

土地が狭いため、狭小住宅では地下や3階を設けて床面積を増やすことが一般的です。各部屋が上下に並ぶため、生活動線は悪くなりやすい傾向があります。例えば、洗濯物を干すため屋上へ出なければならないなどが考えられます。

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