住宅フランチャイズの加盟金

目次

加盟金とは

加盟金とは、フランチャイズに加盟する際に、本部に支払う費用のことを指します。加盟金を支払うことでフランチャイズ本部のノウハウやサポートなどを受けることができるため、ブランドを使用するための使用料と捉えておきましょう。なお、この費用は加盟時のみに発生し、初期費用と考えてよいでしょう。

加盟金の相場

加盟金の額は、業種やフランチャイズ本部により異なります。また、加盟金が低くても毎月のロイヤリティの額を高く設定しているところや、加盟金ゼロを謳いながらも、その他の初期費用が高いという本部も存在します。そのため、加盟金が安いという理由で本部を選択することは危険です。

住宅フランチャイズの加盟金においては、300万円台を設定しているところが多くあります。高いところですと、500万円を超える加盟金を設定している本部もあるため、相場は数百万円とみていたほうがよさそうです。

※編集チーム調べ(2024年4月調査時点)

また、初期費用の項目には、研修費や宣伝費、企画費などといった金額が設定されていることもあります。このような項目は、実質加盟金と捉えておき、費用のすべての項目を確認した上で、加盟するかどうか判断するようにしましょう。

加盟金を支払う時期

加盟金を支払う時期は、契約締結時というのが一般的。しかし、中には加盟金の支払い後にフランチャイズ契約を結ぶ本部も存在します。原則、加盟金は一度支払ってしまうと返還されません。そのため正式に加盟が決定してから支払うようにしましょう。

加盟金にクーリングオフ制度は使える?

加盟金は、解約の解除を申し立てたとしても返還されない費用です。また、一定の期間内であれば無条件で契約の解除が可能となる「クーリングオフ」は、加盟金には適用されません。その理由は、クーリングオフは、消費者と事業者間で成り立っているものが前提となるからです。フランチャイズ契約の場合は、両者とも事業者となるためクーリングオフ制度の対象外となることを覚えておきましょう。

支払う際の注意点

加盟金を支払う前にチェックすべき項目を見ていきましょう。

契約期間と違約金

まず、加盟の契約がいつからスタートして、何年間に設定されているか確認しましょう。この期間は加盟する本部によって違ってきます。あまりに長すぎる契約期間は途中解約のリスクが高くなることも覚えておきたいところ。また、違約金が高く設定されていると、解約したくてもできないということもあるため注意が必要です。

収支モデルをチェック

加盟金を支払う前に、本部が出している収支モデルについて必ずチェックしておきましょう。本部が算出した数字がとても現実的でない場合や、シミュレーションであまりに高い収益が設定されている場合などは注意しましょう。

商標の利用条件をチェック

フランチャイズに加盟すると、ブランドの商標利用が認められます。しかし、その利用にはルールが設けられていることがほとんどです。仮に不適切な方法で商標を利用してしまうと、フランチャイズ本部のブランドイメージを傷つけることになり、損害賠償請求に繋がるリスクもあるため、契約書に記載された商標の利用条件を確認し、遵守することが必須となります。

また、フランチャイズ本部は加盟店に対し、協業避止義務を設けています。これは、本部のノウハウや機密情報を守るためです。フランチャイズオーナーが契約を解消した際に同業種での開業が制限されるので、この競業避止義務が長期間に及ぶ場合は将来的なキャリアが制限されてしまうため、問題のない条件かどうか確認しておくことが必要です。

加盟申し込み金とは

加盟申し込み金とは、フランチャイズ加盟の契約を正式に行う前に加盟者が本部に支払うものです。予約金と似た性質をもち、正式に加盟契約を結んだ際に加盟金に充当されます。

加盟申し込み金の金額は本部によって異なるものの、10万円~50万円ほどが相場。なお、加盟申し込み金は、正式契約に至らなかった場合でも返還されないことがほとんどです。ただし、加盟申し込み金を支払った後に本部都合で契約が無くなった場合は返還される可能性があります。

※編集チーム調べ(2024年4月調査時点)

加盟申し込み金を支払う時期

加盟申し込み金は契約を締結する前に支払います。FC加盟を検討しているときに最初に払う費用だと考えましょう。なお、加盟申し込み金が支払われると本部は加盟希望者に物件の紹介や立地診断などを行う一方、加盟者には守秘義務が生じます。

保証金とは

保証金とは一時金であり、不動産賃貸の敷金のようなもの。たとえば契約後の経営において加盟店はロイヤリティなどを本部に支払います。しかし加盟店に債務不履行が生じる可能性もあります。その対策として、契約時に加盟者が本部に保証金を預け、万が一支払いが滞った場合には保証金から差し引いてもらうのです。なお、保証金から差し引かれた分は元の金額になるよう補填する必要があります。

保証金を支払う時期

保証金は加盟金と同様に、契約締結時に支払います。保証金は加盟者が本部に一時的に預けるお金のため、契約終了時には全額返還されます。ただし未払いなどがある場合・違約金が発生する場合などは保証金から差し引かれます。

基本的に加盟金(加盟申し込み金)は返還されない

加盟者が本部に支払う加盟申し込み金や加盟金は返還されないことがほとんど。契約書に「加盟金(加盟申し込み金)はいかなる場合も返還しない」と記載されていることが多く、加盟金支払い後に契約を白紙にしたとしても返還されません。

一方、保証金は加盟者が本部に一時的に預ける金銭のため、未払いや違約金などがなければ契約終了時に全額返還されます。
とはいえ加盟申し込み金や加盟金、保証金などの返還は契約内容によるため、契約書をしっかりと確認するようにしましょう。

加盟金(加盟申し込み金)支払いのタイミングに注意

加盟金や加盟申し込み金は返還されないことが多いため、支払うタイミングには注意が必要です。
たとえば加盟申し込み金や加盟金を支払ったあとに「やっぱり契約を辞めたい」と申し出ても、支払った費用は返金されません。とくに加盟申し込み金は「他の希望者に先を越されないように早く支払ってしまおう」と思ってしまいがちですが、納得できる店舗物件が見つからないなどの場合でも返還されないため慎重に検討しましょう。

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