住宅フランチャイズのデメリット
住宅フランチャイズを検討する際には、どのようなデメリットがあるのかしっかりと知っておくことが重要です。ここでは、住宅フランチャイズのデメリットをまとめました。
住宅フランチャイズのデメリット
住宅フランチャイズのデメリットは、主に4つあります。
独自性が失われる
フランチャイズ本部のパッケージに沿った営業をしなければならないため、今まで、自社で行っていた営業ができなくなる可能性があります。加えてサービスや建築材についても本部の意向に従う必要があるので、多くの場合、オリジナルの販促活動ができなくなり加盟店側の独自性が失われる可能性があります。
柔軟な対応が難しい
フランチャイズだと商品規格が決まっているので、自社施工のように柔軟な対応ができないケースも。デザインや規格に制約があるものを販売するので、お客様のニーズに沿って変更ができないことも少なくありません。
利益に関係なく、ロイヤリティや契約金を支払わなければならない
フランチャイズにおける一番のデメリットともいえるのが、売上や利益が出ない場合でもロイヤリティや契約金を支払わなくてはいけないことです。
加盟店は本社に契約金を支払うことにより、ノウハウや商品への営業戦略を得ています。たとえ、自社が経営難になってしまっても、パッケージングされたサービスと名前を借りる契約を結んでいる以上、契約金やロイヤリティの支払いは必ず発生します。したがって、支払いができなくなると倒産の可能性も出てきます。
本社や他の加盟店の業績によっては、倒産する可能性もある
他の加盟店や本社の経営状況の影響を受けてしまい、たとえ自社の運営が好調だった場合でも、最悪の場合倒産してしまうケースもあります。自社の売上が担保できるか、だけでなく他の加盟店や本社の経営状況を確認したうえでフランチャイズ契約を結ぶようにしましょう。
万が一物件の工事中にFC本社が倒産してしまった場合、工事を引き継ぐ業者への追加費用が発生したり、メンテナンスの依頼先を探さなければならなくなる可能性もあります。こういった倒産リスクに対しては、完成保証制度の利用などを検討すべきといえます。
パッケージが機能しない可能性がある
FC本部から提供される商品は、基本的に営業活動・宣伝・施工管理・メンテナンスなどトータルパッケージとして開発されており、マニュアルがあることがメリットといえます。
一方で、その商品コンセプトや機能を理解せずに例えば営業活動をアレンジすることで契約率の低下を招くなど、パッケージがうまく機能しなくなる可能性もあります。どんなに優れた商品であったとしても、パッケージを使いこなさなければメリットが得られにくいことを理解しておきましょう。
住宅フランチャイズで失敗しないためにチェックするポイントは?
デメリットを踏まえた上で、住宅フランチャイズに加盟するのか、それとも別の選択をするべきなのかチェックするポイントがあります。自社がどのような戦略で住宅業界を展開していくのか、しっかり見極めましょう。
商品力とブランド力
おすすめ商品や類似商品の有無、将来的にもニーズがあるかといった点を確認しておきましょう。最近ではSNSを利用する方も多いため、バズったり知名度が高かったりする商品・サービスは販売の際に利益を上げやすくなります。
建築実績数が明確である
過去の実績や、全国の施工実績、対象地域での実績があることで、顧客側での比較がしやすくなります。特に、エリアを限定している場合は実績や口コミがあれば、実際に建てた場合にどういった物件になるかをイメージしやすくなります。
研修・人材育成支援が適切である
住宅フランチャイズ本社がどのような研修を行っているのか、そして人材育成支援にはどのように取り組んでいるのか見極めておきましょう。この点は建設中はもちろん、集客やアフターフォローサービスなどにも関わってきます。住宅を建築する全スタッフの共通認識をつくるために、どのような教育体制があるかはかなり重要です。
販売促進サポートがされている
フランチャイズ本部のノウハウは販売促進ツールに反映されています。効率化を求めるのであれば、冊子カタログではなくITを駆使した販売ツールがあるのが理想です。ITツールは本社での新しい情報がすぐ反映されるため、スタッフ間での情報共有をしやすいという利点があります。また、顧客との商談を効率化させるツールや、分かりやすいプレゼン資料があるかもチェックポイントです。
広告戦略が適切である
本部による広告戦略も事前にチェックしておきましょう。住宅の購入を検討している方は年齢・目的・用途など、さまざまなこだわりを持って会社選びを行っています。幅広い年齢層にアプローチできる広告なのかを見極め、エリアや目的に沿って作られているかリサーチしましょう。
未経験工務店が成功した事例数など
住宅フランチャイズに加盟するにあたって気になるところは、自社でも成功できるのかという点です。未経験からの成功事例があるフランチャイズなら、利益を上げられる可能性が高くなるでしょう。
成功事例数や工務店に対するサポート体勢、そしてロイヤリティは採算に見合った金額なのかをチェックしておくことで、より成功率が高まります。
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住宅フランチャイズ4選
小~中規模の工務店向け
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