住宅FCの利益率
住宅FCとは、フランチャイジー(加盟店)がフランチャイザー(本部)の商品サービス(住宅販売)を行い、そのうえでロイヤリティを本部に支払う事業契約になります。ここでは、住宅FCについて利益率や計算方法などを紹介します。
住宅FCの利益率
住宅フランチャイズへの加盟を考えたとき、重要ポイントとして利益率が上げられます。「フランチャイズの利益」と「初年度と開業後の利益の違い」について解説します。
フランチャイズの利益
フランチャイズビジネスは、経営ノウハウが提供されるため始めやすい反面、加盟金やロイヤリティなど必ず本部に支払うことが条件になります。事業を成功させるためには、支払った後でも、十分な利益が残るように、一時的ではなく継続的に利益率を上げていくことが重要です。フランチャイズの利益を考えたとき、開業初年度と開業後でも、その差が生じます。
初年度と開業後の利益の違い
初年度は、加盟金や研修費、店舗を借りるための保証料、設備の購入費など、諸々大きな費用が発生します。
開業後は、売上から商品や材料などの仕入れ費用、店舗の賃料、光熱費や通信費、スタッフがいれば人件費、広告費などが固定費と、本部に支払うロイヤリティを引いた金額が利益になります。
FCで重要な利益率と計算方法
利益率は、売上に対して占める利益の割合のことです。ここでは、利益率の計算方法について説明します。
利益率とは売上に対する利益の割合
利益率は、売上に対して占める利益の割合のことです。たとえば、売上が100万円で固定費などを引いた利益が20万円であれば、利益率は20%になります。
利益率には種類があり、事業の収支をどの観点か評価するかによって定義が異なるため、何を「利益」とするかはケースバイケースになります。
中小企業の場合は、以下の4種類の利益率が重要になります。
- 経常利益率
- 限界利益率
- 売上高営業利益率
- 売上高総利益率(粗利率)
それぞれ、どのような利益率なのか見ていきましょう。
FCで重要な4つの利益率と計算方法
経常利益率
経常利益率は、企業が事業全体から経常的に得られる利益を示す数値です。本業そのものの利益率が良くない状態でも利益が高いと、「会社の体力がある」と評価されるものです。
計算方法は以下のとおりです。
経常利益率(%)=経常利益(営業利益+営業外収益-営業外費用)÷売上高×100
例:「売上高:200万円」「営業利益:100万円」「営業外収益:30万円」「営業外費用:10万円」の場合
(100万円+30万円-10万円)÷200万円×100=60%
限界利益率
限界利益とは、売上高から仕入れ原価や外注費など、売上に応じて生ずる変動費を引いたものを指します。限界利益率とは、限界利益が売上高に対して占める割合になります。利益が出やすいビジネスであるかを図る指標であるといえます。
限界利益率の計算方法は以下のようになります。
限界利益率(%)=限界利益(売上高―変動費)÷売上高×100
例:売上高200万円の事業で、変動費が70万円の場合、限界利益率
(200万円-70万円)÷200万円×100=65%
売上高営業利益率
売上高営業利益率は、売上高の中で営業利益を占める割合をパーセンテージで現した数値です。基本となる営業利益の計算するときは、売上高総利益(粗利)から営業活動にかかる販売費と一般管理費を差し引きます。
売上高営業利益率の計算方法は以下のようになります。
売上高営業利益率(%)=売上高営業利益(粗利―販売費および一般管理費)÷売上高×100
例:売上高200万円、粗利が60万円、販売費および一般管理費が25万円とした場合
(60万円-25万円)÷200万円×100=17.5%
売上高総利益率(粗利率)
売上高総利益率とは、売上高に占める売上総利益の比率を指します。売上総利益は、一般的に「粗利」と呼ばれています。
売上総利益率の計算方法は、以下のとおりです。
売上高総利益率(%)=売上高総利益÷売上高×100
売上高総利益率の算出は「売上高-売上原価(仕入原価または製造原価)」の式で計算できます。
例:売上高200万円 売上原価80万円の場合
売上高総利益率=売上高総利益(200万円-80万円)÷200万円×100=60%
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